食べると暮らしの学校 第6回
「オープンキャンパスのデザインを考える」
ワークショップレポート

2016/12/1
ワークショップレポート

「たべるとくらしの学校」は、”生涯活躍の町”という目標を掲げた黒松内町を舞台に、食べること、暮らすこと、学ぶこ と、働くことなど様々な観点から自分たちの町を見直し、よりよい町のための活動を実践することを目指した町民講座です。 映像講義や事例紹介によるインプットとワークによるアウトプットを繰り返し、より視点の広いアイデア、魅力的な企画の 実践を目指します。
レポートでは各回の様子や、話し合われた内容や手法、特に印象に残った言葉などを織り交ぜながらお伝えします。

オープンキャンパス。

12月1日(木)に開催された第6回ワークショップ。17名の受講者が集まりました。前回からたべくらオープンキャンパスの企画と、実現にむけたチームでの話し合いに突入しましたが、今回は当日に向けた役割分担、準備を含めたタイムスケジュールなどを検討しました。これまで考えて来たことを実践するとあって、話し合いがぐっと具体化された会となりました。また、後半はたべくらにまだ参加したことがない人に広く周知、参加してもらうためにどんなチラシや会場構成がいいか、オープンキャンパスのデザインについて考える時間となりました。

「オープンキャンパスにむけたチーム別の話し合い。

前回何を実施するか、チームごとで相談・決定しましたが、今回はそのプログラムを行うための準備や当日の役割、必要な 備品、協力者など、実現までに必要なこと、やらなくてはいけないことを、ワークシートを使って考えていきました。すで に会場レイアウトや必要備品を書き出して来たメンバーも。ワークシートを使うことで、準備することに漏れがないか、また誰がそれを担当するのか明確に考えていくことができます。また、第5回に集まることができなかった「暮らしの相談室チーム」は今回オープンキャンパスでやりたい企画を検討、以下の通りとなりました。

暮らしの相談室チーム「暮らしの相談室」

病院や福祉施設はあるけれど、暮らしの中での困りごとを気軽に相談できる場所や人が少ないのではないか。また、高齢者はまちの商店で買い物する人が多い(配達も含む)ため、

最初の一歩は…
・商店街の商店で困りごとを聞く「暮らしの相談室」を始めてみる。
・まずはひたすら話を聞くところから。

オープンキャンパスで行うのは…

ミニ暮らしの相談室ー

暮らしの中での困りごとをなんでも相談できる場所つくり。健康や趣味、買い物のことなどを専門家(医師、商店主)などが話し合いながら一緒に解決する。

具体的なアイデア

・会場と、地域の家や施設をビデオ通話でつなぐ
・相談がしやすい雰囲気、会場づくり
・趣味の窓口
・占い実践

「オープンキャンパス全体のデザインを考えよう」

後半の時間は、みんなでオープンキャンパス全体のデザインについて考えます。最初にいくつかの事例の紹介があったおあ と、全体のキーカラーや広報ツールのイメージなどを、他イベントのツールカードを参考にしながら近しいイメージを考え ていきました。今回のオープンキャンパスのデザイン、会場レイアウトに反映されます。

会場となる施設は暖色系の床や壁。

ワークの結果(一部)。キャッチコピーは各プログラムで個性がでた。

各テーブルでの話し合いの結果が発表され、全体としては以下の意見が多くあげられました。

イベントのキーカラー

たべくらと同じく、緑やピンクを使いつつ、より目立つようなビビッとさを持たせる

イベントの広報ツール

自然モチーフを取り入れたチラシ、ポスター

会場のサインや仲間たちが一目でわかる身につけるツール

男女世代を問わず取り入れやすく、今後も使えるものが良い(てぬぐいやショールなど)

暮らしの楽しさを自分たちでつくりだす。

最後に山本さんから、「楽しさの持久力」についてレクチャーがありました。

この図は、様々な楽しさを私たちの考えで分類したものです。縦軸は、上の方が受動的な楽しさ、何かを消費することで得 られる楽しさです。下が、活動したり参加したりすることによる能動的な楽しさです。消費の楽しさは賞味期限が短いと感 じています。一方で能動的な楽しさは、充実感や達成感などを伴い賞味期限が長いし、与えられるのではなく、自分自身で つくりだすことのできる楽しさです。

楽しさを最大化するためには、もうひとつポイントがあります。
横軸、左側が個人で右側が集団となっていますが、みんなで一緒にやると楽しみが大きくなります。
例えば、一人で本を読むよりは、みんなで読んだ本を交換しながら感想を話し合うと、友達ができるし、自分が思ってなか ったような知識や情報が得られるし、感謝される、つながりが増えて健康にもなるというように、様々な得るものがありま す。自分自身でつくりだし、それをみんなで共有する楽しさを「真の楽しさ」と考え、この種の楽しさを自分たちでつくる スキルを身につけることが、自分の人生をさらに豊かなものにする1つの大切な要素になるのではないかと考えています。
是非、そのきっかけとして、たべくらの活動やオープンキャンパスをうまく活用てもらえればと思います。

次回は

次回は1月18 日(水)18:30 から!とうとうオープンキャンパス前の最後の講座です!

第7回以降ワークショップ開催予定

今日のおやつ

今日のおやつ

  • 自然の家 自家製パンとさつま揚げ

レポーター:studio-L 洪(ほん)