食べると暮らしの学校 第8回
「オープンキャンパス2016 の開催」ワークショップレポート

2017/2/26

ワークショップレポート

黒松内町では、全8回の町民講座「たべるとくらしの学校」を開催し、1年間かけて、地域でいつまでも楽しく暮らするために欠かせない、食べること、健康に暮らすこと、学ぶこと、働くことなどについて学びながら、自分たちにできることについて話し合ってきました。その結果、それらの講座を通して、楽しみながら地域づくりに取り組むための、5つの部活と6つのプロジェクトが生まれました。
このレポートでは、たべくらメンバーが、これまで1年間かけて活動してきた成果のお披露目の場として開催された「たべくらオープンキャンパス2016」の様子をお伝えします。

たべくらオープンキャンパス2016の開催!

2016年3月11日、3月12日に、たべくらオープンキャンパスおよび前夜祭イベントを開催しました。2日間合わせて、150名以上の参加がありました。オープンキャンパスでは、たべくらメンバーが企画したプロジェクトを町民のみなさんにお披露目し、実際に体験してもらうことで、一緒に活動する仲間を募りました!
各部活が企画したプロジェクトの様子を紹介します。

①焚き火フェス

オープンキャンパスの前夜祭イベントとして、焚き火フェスが開催されました。焚き火を囲んで、楽しく親密な雰囲気でお喋りしながら、黒松内という豊かな自然のあるまちで暮らす楽しさを体験できるプログラムです。心と身体を温める焚き火料理や飲み物も振る舞われ、焚き火の炎を眺めながら、子供から大人まで思い思いの時間を過ごしました。また、火をテーマに子供たちが自分でやり抜く力を育てる体験として、火おこしや釘をつかったナイフづくりなどのプログラムも実施しました。
大好評の前夜祭は、自分たちのやってみたいことや楽しいと思うことが、自分の人生を豊かにするだけでなく、まちづくりにもつながることが実感できるような時間となりました。

②暮らしの相談室

地元の医師や商店主などが協力し、暮らしの中の困りごとをなんでも相談できる暮らしの相談室を開催しました。この相談室は、入口で獅子舞が踊っていて、つい中を覗きたくなるような仕掛けがあったり、相談の初めに占いをして会話のきっかけづくりをするなど、コミュニケーションのアイデアと笑いに溢れた、楽しい雰囲気で開催されていたのが印象的でした。
また、ITを活用して福祉施設や高齢の方の自宅と医師の常駐する相談室をつなぐ遠隔相談も試験的に実施しました。

③黒松内食堂

地元の農家の女性たちが中心となり、1 日限定の黒松内食堂をオープンしました。
黒松内食堂では、黒松内町で愛されている料理を料理研究家と一緒にアレンジした、おいしいごはんメニューが提供されました。

④ぶなの夢塾

大人になったらどんな生き方をしていたいですか?子供たちの夢を応援するために、事前 に募集した小学生の夢を、まちのシンボルである「ブナ」の葉に書いて展示しました。当日 は、黒松内で楽しく、やりがいを持って仕事をしている先輩たちのトークセッションを開催。 身近な素敵な先輩たちの姿を通して、将来の夢の選択肢のひとつとして、地元で暮らす楽し さや仕事のやりがいなどを子供たちに伝えました。

⑤新歓なべしよう

黒松内町に新しく移住してきた人を、まちのみんなで歓迎する鍋パーティーを開催しました。新しく移住してきた人たちを中心に、みんなでワイワイ鍋を囲みながら、黒松内で暮らす楽しさについて語り合いました。
「新しく暮らす地域で友達をつくる」。とてもシンプルなことですが、誰にとっても、地域で楽しく暮らし続けるためには欠かせないことではないでしょうか。そのきっかけづくりとして、この取り組みは始まりました。

⑥若者のだべり場

若者が気軽に集まれる場をつくり、世代を超えたつながりをつくります。当日はプロジェクターを使った映画上映やゲーム大会が開催され、盛り上がりました。マンガコーナーやカフェなども設置され、子供から大人までたくさんの人で賑わいました。
掲示板には、誰かの得意なことと困っていることを交換し合うための工夫もあり、多様な人が集まることでアイデアや情報の交換ができるクリエイティブな場づくりが目指されてい ました。

⑦特別企画:キャンドル&バンダナづくり

オープンキャンパスでは、自然の草木を使ったキャンドルやスタンプで模様をつけるバンダナづくりワークショップも開催しました。子供だけでなく、大人も夢中になれるプロジェクトでした。

レポーター：studio-L 洪（ほん）